病気とは

勧められた本が読まれずに積まれて行く日々。伊坂幸太郎東野圭吾がオススメだそうだ。がっつり読む時間をつくりたいものだ。

 

花粉症に季節だがまだ鼻に異常はない。例年、私は鼻炎気味なので春先は鼻水がとまらなくなる。鼻に異常はないが喉がイガイガする。呼吸するたびに喉仏がグイと押されて痛い。体のどこかが不調だとどうも作業に身が入らない。逆に身を入れないための言い訳が見つかってホッとしているのかもしれない

 

体調不良になると小麦粉アレルギーになった友人のことを思い出す。友人はボーカリストを目指していたが伸び悩んでいた。曲を作るでもなく、バンドを組むでもなく、ステージに立てずに悔しい思いをしていた彼はあるとき完治に数年かかる病気にかかった。

治療にかなり大金がかかるそうでバイトで貯めたお金は治療費に消えた。大阪で7,8年夢を追った末、彼は鳥取に帰ることになった。

「アレルギーになってさえいなければ・・・」という思いがないといったら嘘になるだろう。だが、御誂え向きに地元に帰る理由が見つかったというのも事実ではないのだろうか。親も友人も「それなら仕方がないね」と同情するに値する理由ではないのだろうか。

 

とにかく、病気は他人からとやかく言われにくい事象の一つであり、ある種とっておきの必殺技になる側面も持ち合わせているのではないだろうか。